赤ちゃんが産まれる前にゆっくり温泉に入りたいけど、妊娠中は温泉に入ってはダメという話を聞いたことがありませんか?
どうして妊婦が温泉に入ってはいけないと言われているのでしょうか・・・?
これは、1982年に環境省によって定められた、温泉の禁忌症の中に『妊娠中、特に初期と後期』という記載があったからです。
32年ぶりにこの温泉の注意書きや効能の内容が見直され、2014年に環境省から発表されたものの中から『妊娠中』という表記が削除されたのです。
妊婦さんに温泉がNGだった理由はわかっておらず、外国の文献や俗説を参考にして記載されたのではないかということでした。
温泉の注意書きや効能の内容の見直しにより、妊婦さんでも安心して温泉旅行に行くことが出来るようになりました。
妊婦さんが温泉に行くときの注意点
長湯と湯温に注意
長く温泉に浸かっていると、お腹の中にいる赤ちゃんの体温も高くなってしまいます。
のぼせて心拍数が上がってしまう場合もあるので、1回の入浴は10分を目安にあがりましょう。
42度以上の高温や30度以下の低音の温泉に入ると、交感神経が刺激されてしまいます。
血圧が上昇したり、夜眠れなくなってしまったりするので湯温にも注意が必要です。
転倒に注意
温泉のお湯はぬめりがあるため、床が滑りやすい状態になっています。
温泉内や脱衣所を歩くときは、足元をしっかり気をつけて歩くようにしましょう。
掴まれるものがあれば伝い歩きを、危険だなと思ったら腰を落とした姿勢で移動すると転倒を防げますよ。
妊婦さんにオススメの温泉
単純温泉
妊娠中は肌が敏感になっているため、肌刺激の少ない単純温泉がオススメです。
湿疹なども出やすいので、刺激の強い硫黄泉や食塩泉、ラジウム泉は避けた方が良いでしょう。
貸切風呂や部屋付き露天風呂のある温泉
ゆっくり家族で入れますし、人目も気になりません。
入浴によりしんどくなっても、すぐに部屋で横になれるのも便利です。
マタニティプランを用意してくれている温泉もあるので、調べてみてはいかがでしょう。
妊娠中はマタニティブルーになって精神状態が安定しない時期もあります。
温泉につかることでリフレッシュが出来ると、マタニティブルーの改善にも繋がります。
また、冷えに悩んでいる妊婦さんは、温泉で全身を温めることで血流が良くなり、冷えの改善も期待出来るでしょう。
体調が悪いときに無理をしていく必要はありませんが、体調が良いときは温泉へ行って心身共にリフレッシュすると良いでしょう。
温泉の効果は妊婦さんにとって嬉しいものばかりですよ。