妊婦の便秘解消に「りんご」は効果がある?
腸の中で便が長い間蓄積することで起こる便秘は、下腹部の張りや腹痛、肩コリや肌荒れなどさまざまな不快な症状をもたらします。
生活習慣や食生活の乱れ、新陳代謝の低下、胃腸機能の低下、妊娠などが原因で便秘になったけれど、便秘薬などに頼らずに解消したいと考える人におすすめなのが、りんごを食べることです。
りんごには、腸の働きを活発にする作用がありますが、これはりんごに含まれている食物繊維ペクチンの働きによるものです。
ペクチンには、整腸作用があるだけでなく、食品添加物や余分なコレステロールといったものを吸着し、便と一緒に体の外に排出する作用もあります。
また、ペクチンには便を柔らかくする作用もあります。ペクチンは、食物繊維の中でも水溶性に分類される食物繊維です。
りんごを食べたときに溢れる果汁がペクチンの持つ水溶性の食物繊維の水分なのです。
水溶性の食物繊維は、長い間腸に溜まって硬くなってしまった便に水分を含ませることが出来ます。
りんごの含むペクチンにより、便が柔らかさを取り戻すことで、便の排出がスムーズに行われるようになっていきます。
りんごを食べることで得られる嬉しい効果
前述したペクチン以外にも、りんごには様々な成分が含まれています。
便秘解消を目的としてりんごを食べることで、下に挙げるような嬉しい効果も一緒に実感することが出来るのです。
りんごに含まれるポリフェノールには強い抗酸化力があります。
肌を老化させる原因である活性酸素を消去してくれるため、若々しい肌を保つことが出来ます。
りんごに含まれるカリウムが、体の外に余分な塩分や水分を排出してくれます。
りんごに含まれるポリフェノールには、血液サラサラ効果も期待出来るため、高血圧や動脈硬化の予防にも繋がるのです。
リンゴに含まれる成分の一つであるリンゴ酸やクエン酸には、乳酸を分解する作用があります。
乳酸は体に蓄積すると、疲労の素となる物質です。乳酸を分解することで疲れ知らずな体を手に入れることが出来ますよ。
便秘解消を目的としてりんごを食べるときに注意すること
このようにりんごを食べると便秘解消だけでなく嬉しい効果が得られそうですが、
りんごには糖質も多く含まれているので、食べ過ぎは禁物です。
一日一個を目安に、朝と夜に食べるようにしましょう。
朝は朝食を摂ることで、便意をもよおしやすくなりますし、夜寝る前に食べると朝便意をかんじやすくなります。
また、りんごに含まれるペクチンは、果肉ではなく皮の部分に多く含まれているので、皮はむかずにそのまま食べるとより効果的です。