納豆は古くから健康に良い食べ物として日本人に食されてきた食材ですが、最近その納豆に便秘解消パワーがあると噂になっているそうです。
納豆を食べることで便秘が解消されるなんて、本当でしょうか?
便秘になる原因は様々ですが、その中でも大きな原因と考えられているのは腸内環境の乱れによるものです。
腸内環境の乱れとは、主に腸内細菌の悪玉菌の働きが活発になること。
つまり、便秘を解消するためには悪玉菌の働きを抑える(=対立する善玉菌を活性化させる)事が必要となってきます。
そして善玉菌を活性化させるのにおススメの食べ物が「納豆」だと言われているようです。
今回はその納豆による便秘解消パワーについて詳しく調べてみました。
納豆の持つ便秘解消パワーについて
納豆の便秘解消パワーの秘密は「オリゴ糖」と「食物繊維」にあります。
オリゴ糖の便秘解消パワーについては「妊婦の便秘にはオリゴ糖が良い?」の記事で詳しく説明していますが、オリゴ糖は腸内の善玉菌を活性化させるのに大変役立ちます。
また、納豆に含まれるリノール酸にも悪玉菌の働きを抑える作用があるため、納豆を食べることで腸内環境を良い状態に一変させることが出来るのです。
納豆のもう一つの便秘解消パワー、食物繊維は大腸のぜん動運動を促進し排便を促す効果があると言われています。
そして納豆にはその食物繊維が、50グラムあたり3.35グラムも含まれていて、これは(便秘解消に効果があると言われる)りんごよりも含有量が多いのです。
このように、大豆を納豆菌で発酵させて作られた納豆には、オリゴ糖と食物繊維が豊富に含まれているため、便秘解消にもとても効果があります。
妊婦の便秘に納豆がおすすめな理由
便秘に悩む女性は3人に1人の割合と言われるほど多いです。また、普段便秘にならない人でも妊娠したことをきっかけに便秘になってしまったとい人もいます。
これは、女性ホルモンの作用を受け、便を体の外に押し出すぜん動運動が起こりにくくなることが原因です。
納豆に含まれる食物繊維やオリゴ糖、リノール酸の働きにより便秘解消が期待出来るのは、先に書きましたが、妊婦さんに納豆がおすすめな理由がもう一つあります。
妊娠初期は、赤ちゃんのために葉酸を積極的に摂取することが推奨されています。
納豆には、葉酸も豊富に含まれているため、妊娠中の便秘解消効果と、お腹の中の赤ちゃんへの健康効果の両方を得ることが出来るのです。
妊婦は納豆を食べない方が良いって聞いたことがあるけど大丈夫?
「健康のため」「便秘解消のため」「赤ちゃんの発育のため」に効果的な納豆ですが、妊婦は食べない方が良いという説もありますよね。
これは、納豆に含まれる大豆イソフラボンに理由があります。
大豆イソフラボンというのは、女性ホルモンと似た働きがあると言われており、大量に摂取することで女性ホルモンに影響が出ると考えられています。
そのため、納豆に限らず豆腐などの大豆製品を過剰に摂取する事は避けた方がよいでしょう。(目安は1日1パック程度だと言われています。)
便秘解消に必要な、『食物繊維やオリゴ糖』を摂取する場合、「納豆だけ」で全て賄おうとするのではなく、他の食べ物(例えば、食物繊維が豊富なりんごなど)と併用して摂取するようにしましょう。
また、オリゴ糖は単体での販売もされいていますので、そちらも検討してみると良いでしょう。