牛乳を飲んで、お腹が緩くなった経験はありませんか?
これを上手く利用すれば、便秘解消に使えそうな気がするのですが、どうでしょう?
牛乳には便秘解消効果があるのでしょうか?
牛乳が便秘解消に効果的と言われるのは、オリゴ糖と乳糖が含まれているからです。
オリゴ糖や乳糖は、腸へ届くと善玉菌のエサとなり、善玉菌の活動を活発にします。
⇒参照:妊婦の便秘にはオリゴ糖が良い?
腸内で悪玉菌より善玉菌が多くなると、便を体の外に排出するためのぜん動運動が起こりやすくなります。
不規則な生活やストレス、乱れた食生活、ホルモンバランスなど、日常生活の些細な刺激によって腸内環境が乱れてしまうことが、便秘になる一番の原因であると言われています。
便秘にならないためには、腸内環境を改善するのが最善の方法なのです。そのために、身近な食材である牛乳を活用してみてはいかがでしょう?
牛乳で便秘解消するときに注意すべき病気
牛乳で便秘解消をする際には、実は注意しなければならない病気があります。
①乳糖不耐症
体質によっては、牛乳を飲むと下痢になる人がいます。
これは乳糖不耐症という体質で、体の中に乳糖を分解する酵素を持たないことが原因です。
下痢をすることで、便が排出されていると勘違いしてはいけません。
下痢の中には、腸内に必要な善玉菌まで含まれているので、一時的に便が出たとしても、根本的な便秘解消にはならないのです。
②高カルシウム血症
カルシウムの過剰摂取は、皮膚のかゆみや吐き気を引き起こす高カルシウム血症を招く恐れもあります。
1日のカルシウム摂取の上限は2300mgなので、これを超えないようにしましょう。
ちなみに、カルシウムを2300mg以上摂ろうと思えば、牛乳を2リットル以上飲まなければならないので、通常の量を飲んでいる分には高カルシウム血症にかかる心配はありません。
サプリメントでカルシウムを摂取している人は、1日どの程度カルシウムを摂取しているか計算して飲んで下さい。
牛乳で便秘を解消する際は、この二つの病気に気をつけて実施する必要があります。
便秘解消をするために牛乳を飲むなら
便秘解消を目的として牛乳を飲むなら、朝一番に冷たい牛乳を飲むのがオススメです。
朝起きてすぐに冷たい牛乳が胃腸に入ることで、胃腸が刺激され活発に働き始めます。
乳糖不耐症の場合も、牛乳を温めると下痢になりにくいので便秘解消のために飲むことが出来ますよ。
朝、昼、夜と牛乳を飲む習慣をつけることで腸内環境を改善し、根本的な便秘体質とオサラバ出来ることでしょう。